修煉者は「心が狭い」?
キーポイント
民主主義の欧米社会では、寛容、多元的、多様性を大切にします。中国の当局は、法輪功をこれらの基本的な価値観に反するというラベル付けを試みています。一言で言えば、「偏狭」ということです。この情報を鵜呑みにしている欧米のジャーナリストも何人かいます。
明らかに誤解を招く特徴づけであり、外部の者による教えの曲解に過ぎず、実際に修煉者が実践していることとは矛盾しています。
中国当局が法輪功を問題視する2点のうちの最初の1点が「同性愛への不寛容」です(皮肉なことに、中国共産党政権は、ごく最近まで同性愛を禁じ、精神疾患のレッテルを貼っていました)。
ホモ嫌い?
性的倫理に関しては、法輪功は仏教やキリスト教の教えに似た伝統的な見解を抱いています。つまり、法輪功は、性欲を含む執着・欲望に淡々とするように努め、性的関係は一夫一婦制の異性間の婚姻内で結ぶべきだとしています。
しかし、私たちはこれらの見解を他の人、特に修煉者でない人に押し付けることはありません。個人的な生活の中で選択された生き方が、私どもの見解と異なるものであったとしても、思いやり(善)と寛容(忍)の価値観を実践し、すべての人に同じように親切に接するべきだと考えています。
また、法輪功を始められるにあたり、どなたも排斥されるようなことはありません。それどころか、性的指向に関係なく、すべての人を迎え入れます。法輪功修煉者は、すべての個人の「選択の自由」を尊重し、LGBTQコミュニティやその権利の確立への取組みに反対したことはありません。
混血に反対?
中国の国営メディアのほのめかしを受けて、一部の欧米のジャーナリストが取り上げたもう一つの法輪功の問題点は、国際結婚(異人種間の婚姻)と混血(異人種間の子供)についてです。ある法輪功の講義の中で、それぞれの人種はそれぞれの天国世界と対応関係にあるとする短い一節があります。
これは、法輪功の宇宙論の微細な一面です(一部のジャーナリストは誤解し、合理的に受け入れられる範囲を超えた解釈をしています)。法輪功は「真、善、忍」の倫理を修めることを中核としていますので、宇宙の創造の話には焦点を当てていません。
そして、一部のジャーナリストが指摘するほど異様なものではありません。東洋でも西洋でも、伝統的な宇宙論を見ると、特定の人種に特定の神々が対応しています。ローマ神話には、古代ローマ人の祖先としての女神ヴィーナスの息子アイネイアースや軍神マールスの息子ロムルスとレムスがあり、古代中国にも神々の祖先の存在があります。
さらには、かなりの割合の欧米の法輪功修煉者が、
両親が異人種の家族に属するか、
自身も混血(異人種間の子供)です。
この一節は、輪廻転生についての法輪功の教えを鑑みて理解する必要があります。特定の人種や民族に限られたことではなく、中国人として生まれた者が、来世では白人家族、黒人家族、または異人種間の家族に転生する可能性があるわけです。人種差別や差別を奨励するものでは全くなく、実際には差別を抑制するものです。法輪功は、すべての人が本来持っている神の側面を重視しており、人種差別とは根本的に相容れないものです。
実際、多くの法輪功修煉者は、自分とは異なる人種の人と結婚しており、法輪功を始めてから混血の子をもうけています。法輪大法情報センターのスタッフ14名のうち、4名がこのような家族に属しています。法輪功修煉者は、すべての民族、国籍を問わず、平等に扱われ、人種を超えた交際、結婚に何の制約もなく、他の修煉者から全面的に支援されています。
修煉者が「偏狭」であるとされるこの二つの例をよく見ると、事実はその反対であることが示唆されます。法輪功の広い心を示す例とも言えましょう。