法輪功とは何か

法輪功（ファールンゴン）は佛家の伝統に根ざした中国古来の精神修養法です。

座禅と４つのゆったりとした動作に、真・善・忍の道徳的な理念を合わせたもので、法輪功学習者は日々の生活の中で、この理念の実践を心がけます。

己の心身を向上させていく「自己修養」ですが、現代では「気功」という言葉がよく使われています。

法輪功が他の気功と異なる点は、道徳の枠組みを重視し、徳を修めるところにあります。

法輪功の歴史

法輪功は中国本来の伝統文化と直結しています。

古代の人々は、自己を律する精神修養を通して、人間は通常の生活を超越することができると信じていました。苦しみや俗世間の幻影から解脱し、より高い境地を求めていたのです。そのためには、道徳を重んじ、世俗的な欲望を捨て、座禅を通して心身を向上させることが求められました。精神性を高めるための道として数多くの修行法が生まれ、その多くは師から弟子へと、人知れずに伝承されていきました。

法輪功もこのようにして継承されてきたものですが、現代のライフスタイルに合わせた形で、李洪志氏により1992年5月に初めて一般に公開されました。

法輪功を始めた人々は、すぐに、多くの場合は劇的に、健康を回復したと報告されています（英語記事）。重病から回復した患者もいます。また、数十年にわたる共産党の支配のために失われかけていた伝統的な精神修養を、中国の人々は法輪功に見出しました。このため、1990年代を通じて、法輪功は熱心に受け入れられ、中国本土全域に急速に広がりました。

中国の公式記録によると、法輪功が伝え出されてからわずか6年後の1998年までには７千万から１億人の人々が法輪功を修めていました。中国の歴史を振り返っても、その人気と急速な発展の面で、法輪功に勝るものはありませんでした。

人々の法輪功への理解が深まるにつれ、健康増進の気功とは違うことが明らかになってきました。中国のかつての高官は、「古代中国の善いもの」の再発見と表現しました。法輪功の教えが大切にする「徳」は、中国の伝統的な価値観そのものでした。堅実で実直さを導く道教、慈悲心と思いやりを説く佛教、道義と忍耐をもって人間や社会との関係に智慧で対処する儒教の教えを、まさに体現するものだったのです。

法輪功の学習者は、伝統的な中国の智慧・価値観が甦ることを体験しました。そして、中国全域の人々がこの体験に深く共鳴していきました。

法輪功の理念

法輪功の理念の中心に、真・善・忍の価値観があります。

古代の中国思想は、社会に安寧と繁栄をもたらす上で「天の時、地の利、人の和」の大切さを説いています。同様に、精神性を向上させようとする個人は、宇宙（道）の理念に自分を合わせ、宇宙の性質に同化することで、心身が大いに向上し、加護を受け、それぞれの水準で正覚を得ることができます。

法輪功は、この宇宙の基本特性を「真・善・忍」の三文字でまとめています。

この三つの理念は法輪功学習者の日常生活の指針です。つまり、これらの理念の中で自らを修め、己に真実であり、人に優しく、忍耐強くあろうと心がけます。

法輪功の書籍

法輪功の教えは、多くの文書で説かれていますが、主要な書籍は『法輪功』と『轉法輪』です。

『転法輪』には法輪大法（ファールンダ―ファー）の完全な教えが収められています。李洪志氏が中国で1992年から1994年にかけて行った講義をまとめたもので、1996年には中国で全国的なベストセラーとなりました。

法輪功の書籍は40ヶ国語以上に翻訳・刊行され、世界各国で出版されています。書籍・ビデオなど、法輪功を始めるための資料はja.FalunDafa.orgから無料でお読みいただけます。書籍は、日本国内では博大書店からお買い求めいただけます。

法輪功を修めるとは？

真・善・忍の心をもって自己を高め、不健康な習慣や欲求を手放していくことが、法輪功の修煉過程です。苦難や葛藤に遭遇したとき、耐え忍び、反撃したり他人を責めることなく、自分の中にある欠点や原因を探し、その過程で自分を向上させていくように心がけます。

他の気功では達成の基準が様々に設けられていますが、法輪功で個人が修めていく過程は、人格の向上と密接に関係しています。

自己修養の過程は、一式の煉功法と座禅で補われ、健康増進、内面の平穏、智慧の向上、さらにはさまざまなレベルで精神的な悟りに至ることができます。

法輪功では、人間の本質は善であり、修煉とは自分本来の善なるものに戻ること（返本帰真）としています。

法輪功の五つの功法

気功は人体の科学ですが、西洋ではまだ一般的に探求されておらず、十分に理解されていません。一方、中国医学を含む東洋の多くの修養法では、何千年にもわたり、生命エネルギーとその経絡を通じての循環を研究してきました。経絡について理解し、気を通じさせたり閉じたり脈を広げたりすることでどのように健康をもたらすかを理解することが、東洋の伝統的な治癒方法の基盤です。

同様に、気功の修煉では、生命エネルギーにどう働きかけるか、その体内循環をどう改善するか、さらに上級になると、生命エネルギーをより強力なエネルギー、つまり「功」に転化させるかについて説いています。

気功の動きは、非常にゆっくりとし、全く動かないこともあります。法輪功の修煉では、伸ばす動作、静止する姿勢、体内にエネルギーをゆっくりと導く動作などの4つの立って行う動作と座禅があります。

法輪功の健康改善の効果

中国、米国、ロシア、オーストラリアで、法輪功が健康をもたらすことに関する調査が行われました。これらの調査には、主要な医療施設での比較臨床試験や査読付きの報告が含まれました。その結果、多くの人がポジティブな、時には劇的な健康効果を感じ始め、法輪功に起因した健康回復の効果を確証しています。

エネルギーの増加・疲労の軽減、病気に対する抵抗力の向上、快眠、感情のバランス、平穏な気持ち、物事への前向きな姿勢、人間関係の改善、自己認識の向上、奥深い洞察、精神性の成長などを、様々な人々が典型的な効果として挙げています。

世界での受賞歴

法輪功は、政府関係者や様々な組織から数多く賞賛・表彰されてきており、声明文も発表されています。法輪功を修煉している多くの学習者も、地域社会や職場で賞を授かってきました。

法輪功の創始者・李洪志氏は4回にわたるノーベル平和賞候補、そして欧州議会の「思想の自由のためのサハロフ賞」候補に選ばれ、フリーダム・ハウスの「国際的な信教の自由賞」を受賞しています。

あまり知られていない事実ですが、1990年代、法輪功と法輪功学習者は、中国で公に認められていました。1999年に政治の風向きが劇的に変わり、弾圧が始まる以前のことです。李洪志氏は、地元の政府や協会に招かれ、50回以上にわたり中国全土で講演を行いました。国外の中国大使館に招かれて講演したこともありました。

例えば、1993年、中国公安部の機関紙『人民公安新聞』は、「中国人民の伝統的な犯罪撲滅の美徳を推進し、社会秩序と安全を守り、社会の公正を促進する」ことに貢献したと李洪志氏を称賛しています。

1999年までには、中国当局は法輪功がもたらす効果を数量化しました。一例として、国家体育総局のある役人は米国紙USニューズ&ワールド・レポートのインタビューで、法輪大法は「一人当たり毎年1,000元の医療費を節約できる。1億人が煉功すれば、年間1,000億元の医療費を節約できる」と語ったことが挙げられます。同役人は「朱鎔基首相も喜んでいる」と続けています。

世界の法輪功

現在、法輪功は世界100カ国以上で愛好されています。

法輪功を学ぶには？

jp.FalunDafa.org：功法（動作）を解説するビデオが視聴でき、法輪功の書籍をダウンロードできます。すべて無料です。近くの公園でボランティアから学べて良かったと多くの方が語っています。法輪功の煉功場所（気功教室）は世界のほとんどの都市に設けられています。こちらのサイトからお近くの煉功場所を見つけることができます。

オンラインで体験してみたい方は、こちらのウェブサイトから無料のオンラインレッスンにご登録ください。丁寧な指導で動作が学べます。無料オンラインレッスンを受けた方は、体が軽くなった、夜ぐっすり眠れたなどの効果を実感されています。