二百年の苦しみ

幾世紀にもわたり、中国はしばしば文化・経済・科学の面で世界をリードしました。18世紀の中国は、揺るぎない経済、豊富な天然資源、海外での名声を誇りとする繁栄国家でした。

しかし、19世紀初頭から、最初はヨーロッパ列強、次に日本より、一連の敗北を味わうようになりました。悪いことは重なるもので、数々の自然災害（干ばつや飢饉）、人災が中国を弱体化させ、中国人にさらに苦しみをもたらしました。

中国の状況が悪化するにつれ、これらの問題にどう対処するかについての主義主張が唱えられ、論争が起こりました。特に清朝滅亡後の1900年代初頭は、新しい中国の方向性を定めようと、共和主義者の意見が対立する時代になりました。

1937年の日本による侵略とそれに続く第二次世界大戦により、すでにボロボロになっていた中国はさらに荒廃しました。日本の敗戦後、共和主義的な国民党と中国共産党の間で内戦が勃発し、1949年まで続きました。

100年以上の侵略、災害、混乱で疲れ果て、消耗していたところに、悲劇的にも、中国人にとって暗黒の日々が待ち受けていました。

次の数十年間は、中国共産党（中共）が、容赦なく恐怖の政治運動を展開し、中国の民は新たに、前例のない苦しみに苛まれます。伝統的な中国文化をすべて破壊し、共産主義思想を人々の心に植え付けることを目的としたこれらの政治運動により、6000万～8000万人が死亡しました。

政治運動の一部をご紹介しましょう。

1950～1952年：土地改革、反革命運動の弾圧

「土地改革」と「反革命分子」の弾圧という名目で、わずか2年で240万人が殺害されました。これは中共発表の数字であり、500万人とする者もいます。中共は暴力によって以下の3つの目標を達成しました。

1) 村の指導者を完全に排除し、中共政権に替える

2) 殺された人々の莫大な個人的な資産を得る

3) 中共に対する深く継続的な恐怖心を植え付ける

240万人から500万人が殺されました。

1952年：五反運動

中共政権は、「財政改革」を口実に、中国全土の資本家や企業経営者を標的として、権力と恐怖の見せしめを展開しました。被害者は多くの場合、総保有額をはるかに上回る任意の「税金」の支払いを余儀なくされました。何万人もがあからさまに殺害され、さらに数千人が、逮捕、社会的追放、洗脳、刑罰から深い心の傷を受け、自殺に追い込まれました。

何万人もが亡くなり、数十万人が強制労働収容所に送られました

1959～1961年：大躍進政策

中共は、中国の鉄鋼生産量を倍増させるために、国家を一つの大規模な労働収容所に変えてしまいました。この無謀で狂信的な計画のもとで、全ての中国人が製鉄業に従事することが要求されました。農民たちも強要され、作物を畑で腐らせました。一方、地元の役人たちは、大量の収穫だと偽って報告し、国民の熱意をさらに煽りました。その結果、3000万人以上が餓死し、国は経済恐慌に陥りました。その後、中共のプロパガンダでは、この災難を「天災」と正当化しました。しかし、当時何も災害の記録はありませんでした。

3000万人から4000万人が亡くなりました。

1966～1976年：文化大革命

プロレタリア文化大革命は、中国の伝統的な文化と価値観を全て破壊することを究極の目的としていました。この政治運動は、子供たちが親、教師、年長者を殴ったり、殺したりするほど狂気じみたものでした。これらの人々は、多くの者に密告され、人前で屈辱を与えられ拷問されました。中国共産党の派閥の間では、殺人は自分の「革命家」としての地位を証明するための一手段でした。時代は混沌としており、多くの地域で人食いが横行しました。中国の研究者ケネス・リバーサルは、「縛られた―多くは頭のない―遺体が、香港に流れ込む珠江に浮上し始め…外の世界からも暴力の様子を垣間見ることができた」としています。

700万人から800万人が亡くなりました。

1989年：六四天安門事件

北京の天安門広場での数ヶ月間に及ぶ学生による座り込みとハンガーストライキに対して、中共幹部は、軍の武力行使で広場を占拠させ、暴力をもって終止符を打ちました。丸腰の学生たちは銃殺されたり、戦車の下に押しつぶされ、恐ろしい殺戮の場となりました。今日まで、中国共産党はこの悲劇について謝罪したり、非を認めることはありません。

数千人が死亡。ほとんどは学生でした。

1999年～現在：法輪功の撲滅

1999年7月、当時の中国共産党の党首・江沢民は、法輪功の人気に憤慨し、この温厚なグループを「撲滅」するよう命じました。続く暴力的で残忍な迫害運動は、CNNのシニアアナリストであるウィリー・ラム氏など多くの人に「文化大革命への逆行」と見られています。拘束中に起きた拷問や虐待が何十万件も記録されており、何百万人もの法輪功修煉者が拘留され、多くが刑務所や強制労働収容所に送り込まれています。

ロンドンで開かれた独立民衆法廷は、判事団全員一致で、良心の囚人、主に法輪功修煉者が、臓器のために「かなりの規模で」中国で殺され続けていると判決を下しました。

法輪功への迫害は、中国史上、最大・最長、最も系統的でコストをかけた単一グループに対する弾圧運動です。