当初から中国で危険視されていたのですか?

中国では、1999年の弾圧前は、法輪功は物議をかもすことなく、異端視されることもありませんでした。

1992年から1999年の間は、主流社会で受け入れられていました。1999年4月27日付のニューヨーク・タイムズ紙は、7000万人以上が法輪功を実践しており、中国史上、最も人気が高い、心身向上の方法となったと報道しています。ほとんどの公園で毎朝、何十人、何百人の人々が、法輪功の気功動作をしていました。トップの科学者、人民解放軍の士官、政府高官、学者もその中に混じっていました。

当時、なぜそれほどまでの人々が法輪功をやっていたのでしょうか?法輪功は健康促進の手段であり、心身とともに道徳心を向上させることが、その理由の第一に挙げられます。物事に前向きになることを教え、古くからの美徳の概念とも一致しました。すべての人を受け入れ、無料で学べるため、誰にでも適する修煉方法でした。オープンに公園で気功動作が行われ、その教えのすべてはオンラインで無料ダウンロードできました。

このため、法輪功は、公安部や国家体育委員会などの中国国家の様々な公的機関から賞賛されています。法輪功を、高齢化社会の医療問題の万能薬と見る政府関係者もいました。

1999年の中国共産党政権による法輪功禁止の際、中共はその合法性の問題に直面する可能性がありました。国内的にも国際的にも、法輪功の人気は高く、法輪功のグループに落ち度が見いだせなかったからです。公安局は3回にわたり、グループの調査にあたりましたが、違法行為をみつけることができませんでした。

そこで中共が打った解決策とは?国営メディアを通しての中傷と、国外での手の込んだPR活動によって法輪功を悪魔化することでした。この工作により、現実の差し迫った社会問題から人々の注意をそらすという、第二の目的も果たされました。役人の汚職をはじめとする深刻な社会問題は、国家を引き裂くと予測する者もいました。

中共機関は、法輪功は破壊的で卑劣で危険である、と繰り返し主張してきました。これをどのように捉えたらいいのでしょうか?下記の3点をご考慮ください。

第1に、法輪功に対する否定的な主張のほとんどは、中国共産党政権が法輪功の迫害を決定した後で、生み出されたものです。

第2に、この主張を調査しようとした独立系の記者は、嫌がらせ・脅迫を受け、逮捕された者もいます。これにも拘らず、情報源のインタビューに成功した際、中共の主張が虚偽であり、全くの偽造の場合もあることが判明しています。

第3に、法輪功が公然と修煉されている非共産主義の70カ国以上では、なぜ同じような主張が出ないのでしょうか。民主主義国家である台湾では、何十万人もの人々が法輪功をすることを日課としており、法輪功に対してただ賞賛するのみです。

それでは、本当の問題はどこにあるのでしょうか?政治に関心がなく、平和を愛し、法に従う市民に対して、中国共産党政権が行った過酷な人権侵害にあるのです。

北京当局は、法輪功が受けている被害は隠し、修煉者にレッテルを貼ることに専念しています。

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