法輪功迫害25年 世界15か国130人あまりの議員、中共に迫害停止を要求

法輪功学習者による米国での反迫害パレード(明慧ネット)

法輪功学習者による米国での反迫害パレード(明慧ネット)

2024年7月20日、中国共産党(中共)による法輪功への弾圧が25年を数えることとなった。この節目に、15カ国130人あまりの議員が、声明の発表や集会でのスピーチを通じて、中共に迫害の即時停止を求めた。

法輪功は「真・善・忍」を基本とする修煉法。1999年7月から中共の首魁、江沢民による弾圧が始まった。声明によれば、これまでに無数の学習者が逮捕・拘束され、多くが拷問を受け、数千人が死亡したとされる。

さらに、生体臓器収奪の疑惑もながらく指摘されている。2019年、英国の独立法廷は中国で長年にわたり臓器収奪が行われ、法輪功学習者が主な供給源になっていると結論づけた。

米国務省も2024年の『信教の自由に関する報告書』で、明慧ネットの報道を引用し、2023年に188人の法輪功学習者が迫害により死亡したと報じた。

こうした状況を受け、各国の政治家から相次いで声明が出されている。日本も加盟する国際的な超党派議連「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は、法輪功学習者の基本的権利のはく奪を非難し、各国政府に中共への圧力を求めた。

米国では、20人以上の議員が法輪功への支持を示すメッセージを寄せた。下院の中国問題特別委員会ラジャ・クリシュナモオルティ委員長らは「米国人として、中国と世界における宗教の自由と人権に対する我々の承諾は揺るぎない」と述べた。

カナダのマイケル・クーパー国会議員は、「真・善・忍が必ずや邪悪に勝利する」と述べ、中共の残酷さに直面しても強靭さを示す法輪功学習者を称えた。

欧州でも、ミリアム・レックスマン欧州議会議員が中共による臓器収奪を「人道に対する犯罪」と強く非難し、すべての学習者の即時釈放を要求した。

ドイツでは22人の政治家が声援を寄せ、社会民主党のナディーネ・ルフ国会議員は、法輪功の価値観を「人類の普遍的な価値観」と評し、支持を表明した。

オーストラリアでは、デイビッド・ショーブリッジ上院議員が、非倫理的な臓器収奪に関与する者の入国を防ぐため、法律強化の必要性を訴えた。

日本からは山田宏参議院議員が、中共による弾圧を「人類史上類を見ない犯罪」と断じ、日本政府に対し中共への強い抗議と迫害停止要求を求めた。

台湾でも、台北市議会の洪建儀議員が中共の臓器収奪行為の停止を呼びかけ、人権の普遍的価値を強調した。

英国では、コックス貴族院議員が「いかなる政府も、単に信条を理由に公民を殺害すべきではない」と述べ、中共の行為を厳しく批判した。

このように、世界各国の政治家が声を上げる中、「法輪功友の会」のアラン・アドラー事務局長は、「不当な迫害の終結を望む人々の声を拡大させる」と述べ、今後も活動を継続する意向を示した。

25年に及ぶ迫害の終結を求める声は、国境を越えてますます高まっている。国際社会の圧力が、中共の人権侵害に終止符を打つ転機となるか、今後の展開が注目される。

参考:明慧ネット 15國130多議員呼籲停止迫害法輪功