35カ国900人以上の議員が法輪功の迫害を非難 (世界人権デーに更新)
ニューヨーク発-中国共産党(中共)による法輪功迫害を非難する国際共同声明が、2020年6月に発表され、世界人権デー(12月10日)に更新され、世界35カ国の合計927人の議員の方々にご署名いただきました。共同声明では「精神修養法である法輪功を『撲滅』する目的の、組織的で残忍な迫害運動」を非難し、この人権侵害を即時に停止することを要求しています。
法輪大法情報センターのリーヴァイ・ブラウデ事務局長は次のように語っています。「中国共産党の法輪功に対する不正を停止するため、世界の政府代表者が前例のない努力をしていることを反映するものです。中国で苦しむ人々に連帯した明確なメッセージを送ると同時に、中国国内、世界で数千万人が修める法輪功を一掃しようとする中共の弾圧運動を断固として拒否する態度を示しています。」
国際的な共同声明
ヨーロッパ、北米、中東、アジア太平洋、ラテンアメリカの35か国と地域で、現職およびかつての大臣、上院議員、国会議員、州議会議員が、共同声明に署名しました。法輪功が直面してきた自己の信念の自由を得るための闘いは、21年におよび、十分に記録されています。署名者は、中国共産党による暴力的な弾圧に深い懸念を表明しており、人権の大切さ、21年の迫害停止の緊急性を認識し、法輪功(法輪大法)が「真・善・忍」を理念とする中国古来の精神修養であることに留意しています。
共同声明の文言を一部ご紹介します。(この記事の最後に全文の邦訳があります)
「中国における法輪功への迫害は、信仰団体を弾圧する現代行われている運動のなかでも、最も過酷なものとして挙げられます」
「1999年7月以来、中国では数百万人の法輪功学習者が、正当な手続きなしで任意に逮捕・投獄され、その多くが拷問され、死に至った者もいます」
「私たちは…中国政府に、国際規範を尊重し…中国での法輪功への迫害を直ちに止め、拘束されている法輪功学習者全てと良心の囚人を無条件に釈放することを要求します」
この共同声明は、中共の法輪功への迫害を糾弾する、政治の領域を超えた世界的な議員による前代未聞の取り組みです。現職議員および議員歴のある人々が署名しており、以下の国々にわたります。英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、デンマーク、イスラエル、アイルランド、オランダ、スウェーデン、スイス、ベルギー、ルーマニア、エストニア、フィンランド、ハンガリー、オーストリア、ポーランド、チェコ共和国、スロバキア、オーストラリア、キプロス、ニュージーランド、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、アルゼンチン、チリ、日本、香港、マカオ、台湾、ベネズエラ、米国、インドネシア。
国際的な共同声明は、欧州議会と米国議会の過去の決議を取り上げ、法輪功の迫害を非難するとともに、英国で行われた最近の「中国・民衆法廷」裁定である「強制臓器収奪は、中国全域で、何年にもわたり、かなりの規模で行われてきており、法輪功学習者がおそらく主な臓器源である」に言及しています。
署名者一覧はこちらからご覧いただけます。
同日、IPAC(対中政策に関する列国議会連盟)の公式サイトに、法輪功迫害21周年に向けた声明文が発表されました。
法輪功迫害21周年に向けて
2020年7月20日投稿
21年前、中国共産党政権は法輪功学習者に対する迫害運動を発動した。ウイグル人、チベット人、キリスト教徒、その他の少数派の宗教徒が、日に日に悪化する弾圧と深刻な人権侵害の標的となっていることも、この機を利用して厳粛に思い起こしたい。
20年以上にわたる法輪功学習者に対する弾圧運動のため、数十万人が収監され、最も過酷な拷問を受けてきた。
特に危惧する報告は、法輪功の収監者を対象とした臓器狩りである。強制臓器収奪の証拠は、15年前に現れてきており、独立した厳格な法的プロジェクト「中国・民衆法廷」は、昨年、強制臓器収奪が広域に、国家の支持のもとで、組織的に行われてきたことに合理的な疑いの余地はないとしている。
今日、法輪功の苦境と同時に、中国共産党政権下の弾圧で苦しんできた全ての少数派の宗教にも目を向けたい。道徳の腐敗により彼らが苦しんでいることを世界に喚起し、このような抑圧を停止し、中国に対する免責を取下げ、中国の全ての人々の正義・責任追求・人権・人間としての尊厳のために、世界が立ち上がり、声を上げるよう求める。
IPAC(対中政策に関する列国議会連盟)(Wikipediaより)
対中政策に関する列国議会連盟(英語: Inter-Parliamentary Alliance on China、IPAC)は、中華人民共和国及びその執政政党たる中国共産党と、民主主義諸国間の交渉のあり方の改革を目的に、民主主義諸国の国会議員たちによって設立された国際議員連盟。1989年の天安門事件発生日に合わせ、2020年6月4日に設立された。議長はイギリス保守党の元党首であるイアン・ダンカン・スミス。
法輪功への迫害停止を求める927名の国会議員による国際的な共同声明(全文)
私たちは、中国で今も続く法輪功学習者への人権侵害を深く憂慮しています。
私たちは、法輪功(法輪大法)が「真・善・忍」を理念とする中国古来の精神修養であることを理解しています。2020年7月20日は、中国共産党政府が法輪功を「撲滅」するために組織的で残忍なキャンペーンを発動してから21年目を迎えます。1999年7月以来、中国では何百万人もの法輪功学習者が正当な手続きなしで任意に逮捕・投獄され、その多くが拷問され、死に至った者もいます。少なくとも数千人の法輪功学習者が、警察に拘束されている間に、拷問やその他の虐待により、死亡しています。
これらの残虐行為は、人権団体、政府機関、国連によって文書化されています。2007年の米国国務省による人権報告書には、「[拷問に関する国連特別報告官マンフレッド]ノワック氏が、政府に拘束されている間に拷問受けたとされる被害者の66%は、法輪功学習者であると報告した」と記載されています。アムネスティ・インターナショナルの2017/18年の報告書は、”法輪功学習者は、迫害、恣意的な拘束、不当な裁判、拷問、その他の虐待の対象であり、今も続いている」と記述しています。中国における法輪功への迫害は、信仰団体を弾圧する現代行われている運動のなかでも、最も過酷なものとして挙げられます。
2013年、欧州議会は決議案 2013/2981(RSP)号を可決し、「中華人民共和国で国家認定下で系統的に合意なく(多数の法輪功学習者を含む)良心の囚人から臓器を収奪しているという信頼性ある継続的な報告を深く懸念することを表明」しています。2016年、米国議会は同様の決議案 H.Res.343号を全会一致で可決しました。2019年、ジェフリー・ナイス卿が議長を務める英国の独立民衆法廷は、「強制臓器収奪は、中国全域で、何年にもわたり、かなりの規模で行われてきており、法輪功学習者がおそらく主な供給源である」と結論づけています。
私たちは中国政府に、中国が署名している国連「市民的及び政治的権利に関する国際規約」と国際規範を尊重し、中国での法輪功への迫害を直ちに止め、拘束されている法輪功学習者全てと良心の囚人を無条件に釈放することをここに要求します。