中国の臓器収奪にEU加担か、人権団体が警鐘

写真のキャプション:  EUの旗、参考写真(Patrik Horvath/CC)

写真のキャプション:  EUの旗、参考写真(Patrik Horvath/CC)

英国テレグラフ紙(英語:2024年5月11日付)報道の要約

中国の臓器収奪に欧州連合(EU)が加担している恐れがあるとして、国際人権団体が警鐘を鳴らしている。

「中国での移植収奪濫用停止ETAC国際ネットワーク」は5月3日付の公開書簡で、中国の医師や医療機関が臓器収奪に関与しているかを確認する手段がないとして、EUに対しこれらの組織との医療連携を停止するよう求めた。

さらに、EU域内の病院に対し、患者が臓器移植を目的に域外へ渡航した場合、記録を義務付ける制度を導入するように要請した。

ETACによると、2000年代初頭以降、中国では年間最大10万件の臓器移植が行われてきた。提供者の多くは法輪功学習者で、信仰を理由に過酷な弾圧を受けているという。少数民族ウイグル人も犠牲になっているという指摘もある。

欧米の医療機関は、中国の病院に医師を派遣して技術指導を行ったり、医療器具を提供したりしてきた。ETACは、EUがこうした医療協力を通じ、意図せずに臓器収奪に加担している可能性を指摘している。

中国共産党は5月1日、臓器提供の透明性を高める新たな規制を導入したが、国際社会が求める水準には達していないと専門家はみている。

ETACの公開書簡は、EUに対して臓器移植に関する法整備を求めるもので、14の人権団体が名を連ねている。

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ETACの公開状(英語原文)