強制的な臓器摘出から初の生存者…「生き証人」名乗り出る
中国における臓器収奪問題で、初の「生存者」が名乗り出た。59歳の法輪功学習者・程佩明氏は8月、米ワシントンで記者会見を開き、中国共産党(以下、中共)の医療犯罪の詳細を暴露した。
程氏は2004年11月16日、法輪功修煉のため服役中に病院へ連れていかれ、強制的に麻酔をかけられた。3日後、病院のベッドに縛り付けられ、体に管が挿入され、左肋骨に激しい痛みとしびれがあったという。2度目に病院への強制連行があった際、程氏は監視の隙をみて、逃走した。
東南アジアの滞在を経て、迫害の被害者として米高官の救済措置を受け、2020年に渡米。その後、医療検査で肝臓と肺の一部が摘出されていたことが判明した。
「生き証人」受け 要人の発言
渡米に助力した、米国元国務次官補(民主主義・人権・労働担当)のロバート・デストロ氏は「我々は程氏に一連の健康診断を実施し、事件を調査し、専門家に専門的な診断と評価を依頼した。それらの写真(と証拠)は非常に説得力のあるものだった」と語った。
ラントス人権正義財団の理事長カトリーナ・ラントス・スウェット博士は声明で、「本日提供された情報は非常に重要だ。なぜなら、それは中国における臓器の強制摘出という形で発生している人権侵害の衝撃的な証拠をさらに提供するものだからだ」と述べた。
人権弁護士のデービッド・マタス氏は「生存者の証言は極めてまれ。その証言は、日常的な(弾圧)状態を証明するものであり、法輪功学習者が大規模に殺害され、臓器を摘出されるという中共の恐ろしい現実を証明するもの」と指摘した。
中共傘下のプロパガンダメディアは、程氏の信用失墜を図る記事を発表したが、逆に発言の信頼性を高める結果となった。
米シンクタンク・ハドソン研究所宗教の自由センター所長のニナ・シェイ氏は、中共メディアの動きについて「程氏が信念のために投獄されたこと、病院に送られたこと、手術が行われたこと、そして体の傷跡が強制的な臓器摘出の結果であることを(間接的に)認めている」と述べた。
今年、米下院は法輪功保護法案を可決。中国で法輪功学習者に対して行われている迫害や臓器収奪などの人権侵害に対処するための具体的な措置を定めており、米国政府機関に対して、これらの問題に関与している中国当局者への制裁を検討することを求めている。
この法案は上院でも提出された。米国は上下両院が一致して、法輪功迫害の抑制に動いている。
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