東京の臓器収奪ポスター展にオブジェ 〜この事実を伝えたい
10月3日から5日にかけて、東京の中野区役所の屋内イベントスペース「ナカノバ」にて、「生体臓器収奪を制止せよ」国際ポスターコンテストの受賞作品展覧会が開催された。
英国では、大手大衆紙に掲載され、米国では、この問題を抑止するための法案が可決されているが、日本での認識はまだ低い。
今回の東京でのポスター展は意義深く、多くの人々の共感を呼んだ。
“法輪功学習者を守っていきたい”
以下にアンケート用紙に書かれた言葉をいくつか引用する。
「今回のドキュメンタリーを見て中国の共産党が法輪功学習者を捕まえて臓器収奪をしていることを知って、お金のために共産党にとって邪魔な法輪功学習者を迫害してウイグル人も臓器収奪のターゲットとしていることがわかった。僕も中国共産党のしている事を暴露して法輪功学習者を守っていきたいと思いました」(10代・男性)
「小説のような話で実際深刻になっている問題だと知らず自分の無知を痛感。子どもの人権、囚人の人権、いったい何だろう…ショックの一言ですが、金目当ての人間が早くいなくなることを願うばかりです。作品のインパクトは素晴らしかったです」(50代・男性)
「人身売買についてとても考えさせられました。日本では何年待っても提供されない場合もあるけど、中国では1〜2数週間で提供してもらえるというのはその分犠牲があるから提供させられてると思うし、実際自分の身内でその様な状況になったら日本で提供を待つか、自分も他人の命を取ってまで身内の命を優先してしまうのだろうかと考えさせられました。知人にも伝えたいです」(10代・女性)
「はっきりとは知らなかった事実を映像で知りました。氷つきそうな思いになりました。許してはなりませんが、一市民として何ができるのか、中国の人権問題に関わっている先生に話して見たいと思います。できる限り周りに広めます」(60代・女性)
「知らない実体を見ることができました」(30代・男性)
「看護師をしております。小児科で移植を待つ子どもたちを見てきました。日本の医療ではこのような収奪が行われていない、と信じたい。医療に関わるものとして意識を高く持ち、生きて働いていこうと痛感しました。ありがとうございました」(40代・女性)
「こういった実態はうわさ程度に聞くものだったが、ここまではっきりと知ったのは初めてだった。自分としても無視できない問題で今後も注視していこうと思う。このような場があって知るきっかけになったので良かった」(20代・男性)
「これらは全て中国共産党が罪もない善良な自国民に対して、今も行っている殺人行為であり、悪魔の金もうけです。そのことを日本人はもっと知り、諸悪の根源は中国共産党であることを明確に認識しなければなりません。中国国内のことではなく、日本をふくむ世界人類に対する大罪を決して許してはなりません。中共が中国を奪って75年。それは中国の善良な市民である人々を臓器収奪の材料にする、という極限の悪に至りました。心ある日本人は、これを看過してはいけないと思います」(60代・男性)
回答者のほとんどが、「今日のポスター展で見た内容を、友人・知人に伝える」と答えていた。
会場にもちこまれた手製の作品
これまで数年にわたり各地で開催されてきたポスター展だが、今回は異例なことがあった。以下は、当日のボランティアの体験談。
中野区役所は今年の5月に改築され、館内はとてもきれいだ。イベントスペースの壁面はガラス製で自然光が入り、解放感があった。
会場では、イーゼルで設置された数々のパネルポスターが展示され、大型スクリーンではドキュメンタリー映画「ヒューマン・ハーベスト」を常時放映し、3日間で417名の人が訪れた。
ポスター展の手伝いをしていた私に、話しかけてきた若い女性がいた。
「これを渡したいのだけれど、担当者はどこにいますか?」
たどたどしい日本語だったので、私は中国の人かな、と思った。
彼女はワイヤー製のオブジェのようなものを持っていた。
私は他のサークルに用事があるのかと思い、彼女に受付の場所を指さした。
しかし彼女は首を横に振り、「ここに持ってきました」と言う。
互いに言葉が通じないもどかしさを感じながら、彼女は少しだけ英語で私に話しかけてきた。
私は「Organ(臓器)」という単語を聞きとった時、はじめて彼女が手にしているオブジェをよく見た。
細いワイヤーで、人の上半身の形が編み込まれている。心臓や臓器の部分に穴が空いており、土台になっている石には血痕のような赤い模様があった。
私はようやく理解して、ポスター展の責任者を彼女に紹介した。
若い中国人の女性は、中国で起きている臓器収奪問題を知り、心を痛めたそうだ。そして、自分も何らかの形でこの事実を伝えたいと思い、オブジェを製作したという。
そして、日本に来た後、ポスター展のイベントを知り、会場に作品を飾ることで自分の応援の気持ちを表わしたいと考え、作品を持って会場を訪れたそうだ。
このような出来事は初めてのことで、スタッフ達は彼女の行動に感動した。そして、資料を置いた中央のテーブルに、彼女の作品を飾った。
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