米CECC報告書:中国の法輪功修煉者の信仰の自由を守るよう米国政府の高官に要請

米国政府の高官に中国の法輪功修煉者の信仰の自由を守るよう要請する米CECC報告書

米国政府の高官に中国の法輪功修煉者の信仰の自由を守るよう要請する米CECC報告書

2021年1月14日、米国の「中国に関する連邦議会・行政府委員会」(CECC:Congressional-Executive Commission on China)の「2020年 人権に関する年次報告書」が発表されました。米議会と政府のメンバーが中国政府との関わりにおいて、法輪功修煉者には法輪功を自由に実践する権利があることを明示するよう、同委員会は勧告しています。

米国の「中国に関する連邦議会・行政府委員会」(CECC:Congressional-Executive Commission on China)は、2021年1月14日、「2020年 人権に関する年次報告書」を発表しました。

これまでの報告書同様、同報告書では、中国共産党(中共)による法輪功修煉者の拘束と過酷な扱いが続いていることを記載しています。2019年には、少なくとも774人の学習者が実刑判決を受けました。(中国政府の弾圧のため、修煉者の実際の数は、かなり多い可能性があります)。

また、同報告書は、法輪功や他のグループを撲滅するために「法の上に立つ機関」を利用して中共が直接管理している状況を記述した米国務省発行の別の報告書も引用しています。

同報告書は、中共による虐待のため2019年に96人の修煉者が死亡し、2020年の第1四半期にはさらに17人が死亡したという明慧ネットの報道を引用し、迫害の事例が最も集中しているのは北部の山東省、黒龍江省、遼寧省、吉林省であると示しました。(「迫害報道」一覧 )

また、明慧ネットで記録されている修煉者の信仰の自由を侵害した事例を取り上げています。これには、拘束、逮捕、殴打、睡眠剥奪、その他の拷問が含まれています。

同報告書は、2020年1月から4月までの間に、6人の修煉者が拘束中に拷問死し、さらに11人の修煉者が釈放後または治安当局による虐待で死亡したという明慧ネットの報告を引用しています。

さらに、同報告書には、法輪功修煉者の崔鳳蘭さんの事例も含まれています。 崔さんは2016年5月に、法輪功に関連する「真・善・忍」と書かれたしおりの入った小包を取りに行ったことで拘束されました。当局は、迫害が始まって以来、法輪功をしている崔さんは、これまでも何度も嫌がらせと虐待を受けてきました。崔さんは懲役15年の判決を言い渡されました。

同報告書はまた、2020年1月27日に明慧ネットが報告した別の事例を引用しています。法輪功修煉者の宮鳳強さんは、黒龍江省のコロナウイルス隔離病院に運び込まれました。虐待で意識不明のままになった状況を隠蔽するためのものです。

「中国政府に対して、国際的な人権擁護の義務に準じ、すべての中国市民の信仰の自由の保証を求め、また、信仰の自由とは、信念を自由に選び、政府の干渉なく信仰の活動ができることが含まれることを強調するように」同委員会は、米議会と行政府のメンバーに勧告しています。

具体的には、宗教の自由の権利とは、法輪功修煉者が中国国内で自由に修煉する権利も含まれていることを強調するように、米国の議員と行政府の当局者に促しています。

同委員会はまた、宗教的な信条を平和的に追求したことで監禁・拘束・収監されている中国市民、またこれらの人々と関わっているために監禁・拘束・収監されている人々の釈放を求めるように、米国の当局者に促しています。同委員会では、行政府は既存法を用いて、信仰の自由への厳格な取締りに加担した中国政府の役人やその他の人々にの責任を追及すべきだと記述しています。

英語記事から翻訳
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