法輪功修煉者、陳剛さんの中国の刑務所で拷問されたときの個人的体験

陳剛さん|中国での迫害から逃れてアメリカへ

陳剛さん|中国での迫害から逃れてアメリカへ

陳剛です。米ニュージャージー州のマールトンから来ました。北京から3ヶ月前にアメリカに来ました。私は以前、カールスバーグ社の北京支店で物流管理を担当するマネージャーでした。私は中国の法輪功修煉者としての個人的な経験を共有したいと思います。

裁判なしでの拘束

2000年6月、私は法輪功を修めているという理由で、北京団河労働教養所に1年間、裁判なしで収容されました。

労働教養所では、警察の看守が一連の洗脳方法を用いて、私に法輪功を放棄させようとしました。脅迫、虚偽、プロパガンダ、肉体的・精神的な拷問などです。2000年9月のある日、法輪功を非難する大会に出席するのを拒否した孫天同氏という修煉者を、警官が殴打し、同時に10本ほどの電気棒をあてがったのを目撃しました。

あるアメリカの反カルト組織が法輪功の迫害を支持しているという中国の国営メディアの記事を中国の労働教養所で読みました。ですから、皆さんにぜひ知っていただきたいのです。

あの恐ろしい光景は忘れられません。私は怪我のために死んだ魚のようにベッドに横たわり、涙をながしながら、拷問されている修煉者の恐ろしい叫び声を聞いていました。地獄にいるようでした。でも、何よりも痛かったのは心の傷でした。

労働教養所にいたときは、1日4時間弱しか寝ることが許されませんでした。2000年9月になってからは、過酷な労働をしたり、肉体的な拷問を日中受けながら、15日間連続で寝ることが許されませんでした。2000年10月のある日、「石(Shi)」という名字の警官が電気棒で連続的に私に衝撃を与え、腕、首、頭、背中に広域に火傷を負いました。

2001年2月のある日、私が法輪功を誹謗中傷することを拒否したため、圧力に屈して法輪功の修煉を諦めた十数人を警官が動員し、私を冷酷に殴らせました。その中には、私が以前から知っている修煉者もいました。彼らは私を殴り、私の体は傷だらけになり、顔が変形するまで殴りました。そして、口にテープを貼り、腕を後ろ手に縛り、体を無理やり前屈みにさせ、頭と足を縛りつけました。その瞬間、私は窒息しそうになり、腰に激しい痛みを感じました。気絶しそうになり、死の淵に立たされていると感じました。この苦しい拷問は、私の忍耐の限界を超えるものでした。

自分の意志に反して屈服する

私は倒れ、自分の意志に反して屈服しました。それからの2週間は歩くことができませんでした。同じ拷問を受けたもう一人の修煉者、魯長軍は下半身が麻痺し、二度と立ち上がることができませんでした。あの恐ろしい光景は忘れられません。私は怪我のために死んだ魚のようにベッドに横たわり、涙をながしながら、拷問されている修煉者の恐ろしい叫び声を聞いていました。地獄にいるようでした。でも、何よりも痛かったのは心の傷でした。

迫害以来、私は職を失い、幸福な家庭も奪われました。屈辱と拷問だけを受けました。肉体的な拷問に加えて、自信と尊厳が警官たちにより打ちのめされました。私が軽蔑するような人間になるよう強要し、私の魂を汚し、私の希望を壊しました。私は深い鬱状態に陥りました。悪意に満ちた怪物の群れが私をからかっているようでした。「お前は地獄で生きるのが当然だ。お前に相応しい屈辱は、永遠に終わることはないだろう」と。

無力感・・・人生で最も暗かった時期 

私はかつて「真・善・忍」を貫くと誓ったことがありましたが、極度のプレッシャーの中で自分の良心を裏切ってしまいました。家族や友人、知り合いの人たちとどうやって向き合えばいいのか想像もつきませんでした。自分が臆病者であることを知られたくなかったのです。突然、不安、落ち込み、無力感に襲われました。自殺を考えたことさえありました。私は多くの修煉者がプレッシャーの中で法輪功を諦めた後、自分が本当に「転向した」ことを示すために、他の修煉者を殴ったり、罵ったりするのを目撃しました。彼らの行動は、この迫害の真の姿を現すものです。善良で親切な人々を暴力的で残酷な加害者に変えるのです。「私は彼らの仲間にはなれない。私は良い人になりたい!」と自分に言い聞かせていました。「何があっても、真・善・忍の原則を守ります!」と。この思いは、私の心痛を和らげ、人生で最も暗かった時期を乗り切る助けとなりました。

一方、これらの悪質な虚言に洗脳された人たちの中には、とてつもないプレッシャーの下で自分のアイデンティティを完全に失い、精神的に病んでしまった人もいます。私は、そのような事例を6件目撃しました。私の友人でエンジニア修士の朱志亮もその中の1人です。2003年2月に洗脳センターから出てきた後、彼は錯乱状態に陥り、両親や妻を認識できず、無意味なことを話すようになりました。

労働教養所からの釈放

2001年12月に釈放された後、労働教養所での体験が頭から離れませんでした。めまい、疲労、鬱症、恐怖感、罪悪感、無力感に襲われました。動悸を感じ、不眠症に陥りました。

洗脳に屈した罪悪感から、自分の修煉に失望しました。法輪功のことを考えるたびに、自分を恥じました。この悪い気持ちから逃れるために、旅行やスポーツ、読書など、様々な方法を試しましたが、うまくいきませんでした。社会への敵意さえ芽生えていました。自尊心と希望を失っていたからです。最終的に、自分に価値があると自覚させてくれ自信を回復させてくれたのは法輪功でした。私は、平和で正しい生き方に戻れたことに安堵しています。

労働教養所から解放された後、輸出入関連の仕事が専門だったので、幸いにもアメリカの企業で職を得ました。それがきっかけでH-1ビザを取得して渡米し、今では自分の経験を自由に話せるようになりました。中国にいる他の修煉者はそれほど幸運ではありません。

AFFの仕事は洗脳の被害者を助けることだと理解しています。実に意義のあることです。皆さんは生命を大切にし、人権と正義を守る方々です。中国共産党にマインドコントロールされている人たちを助けていただけるよう願っています。

この迫害を止めるためにご協力をお願いします。

陳剛

2003年10月18日、コネチカット州ハートフォードにて